妊婦さんに知って欲しい。出産場所でリラックス度がこんなに変わる!病院と助産院を比べてみる。

子育て

私は子どもを2人出産しています。
1人目は助産院で出産予定でしたが、急遽病院出産。
2人目は自宅出産でした。
病院とはあまりにも違うその経験を、今回ご紹介します。

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助産院の場合

助産院を選択した理由

一般的には出産場所は病院(もしくはクリニック)一択だと思います。私もそうでした。
出産の方法(無痛か自然か・・など)について、痛そうだから無痛にしようか、などと思っていたくらいです笑。

そんな私が1人目を助産院にしたのは、tocotocoという雑誌をたまたま手にしたからでした。
その雑誌には「病院と助産院での出産の違い」というようなテーマで、健診から出産、その後の入院生活まで、比較が載っていました。
助産院って何?って知識だった私は、その違いにびっくり!
特に会陰切開は病院ではふつうにやるけど、助産院ではやらない(医療行為なのでできない)とか、出産のスタイル、入院時の食事など、こんなに違うんだ~と驚くとともに興味が湧きました。

すぐに地元の助産院をネットで検索し、そこが見学会&説明会をタイミングよく開いていたので、夫とともに行きました。
夫は「大丈夫なの?」と不審に思いながらも、私を尊重して付いてきてくれました。

その助産院は1軒家で、1階は診察室兼出産場所となる和室、待合室となるリビング、キッチンなどがあり、2階は入院部屋でした。
場所も住宅街の中にあり、当時2階には産後間もない方が1人入院中でしたが、驚くほど静かでした。

助産師さん曰く「赤ちゃんはお母さんと一緒だとあまり泣かないものよ」だそうです。

そこで出産した人が書き残して行ったノートを数冊見せてもらいました。
どのページも満足だった、ここを選んで良かった、食事が最高だった、というようなコメントが長文でずらりと並んでいました。

助産師さんの人柄と、そのアットホームな雰囲気、そしてそこで出産した人たちのレビューを読んで、すっかりそこが気に入り、その場で出産予約を取ったのでした。

助産院には必ず提携先の病院がある

もしもの時のために、助産院には必ず提携先の病院があります。
節目節目で、その病院で検査を受けることになります。(28週30週35週36週など)
なので検査で何か問題などが出てくれば、提携先の病院で出産ということになります。
出産時も緊急の時は、提携先の病院が対応してくれます。
妊娠初期も、大事な検査がたくさんあるので、それは一通り病院で受けることになります。
なので、医師が常駐はしていませんが、サポート体制はできているのです。

助産院で出産できない場合

誰もが助産院で出産できるわけではありません。
管理入院が必要だったり、ハイリスクな出産、また帝王切開が必要な場合は助産院では出産できません。
私の場合も、出産予定日より10日過ぎてしまい、リスクが高まったことで提携先の病院での出産となりました。

出産費用について

出産は自費になるので、病院によって金額が変わるように、助産院によって金額は違います。
私の選択した助産院は、出産一時金とぴったりの額でした。
妊婦健診も自治体の補助券が利用できました。

健診の違い

助産院に決定するまで、妊娠検査を含めて何度か地元の産婦人科に通っていましたが、
病院では、医師もその都度違ったり、待ちも長く、検査をしてハイ、おしまいという感じでした。
助産院に通ってからも節目で行った提携先の病院も同じ感じ。
エコーをして、異常ないですね~。で終わり。

でも助産院って全然違うんです!
助産院は、助産師さんが健診~出産~産後までずっと付き添ってくれます。
そして健診も、私の通っていたところは1人1時間でした。
1時間も何するの?って思いますよね?
血圧やお腹の心音を聞いて、生活や食事について聞いた後、体操の指導や足浴、温灸やアロママッサージ、よもぎ蒸し、テルミー温熱療法などをしてくれました!

なぜか?
それは正常な出産に導くためには、妊婦は健康な体と精神状態であって欲しいからです。

分娩時に医療行為ができないので、助産師さんは妊婦のマイナートラブルにすごく敏感です。
貧血気味だと思えば、食事の指導も細かくします。
私の通っていた助産院ではマクロビがおすすめでした。
骨盤が曲がってると思えば骨盤体操を指導されます。
体に冷えがあっては困るので、お灸をしたり、温灸をしたりして血流を良くします。
アロママッサージで体のコリをほぐします。(背中のコリはよくないそうです)

そのようにリラックスした密な時間を過ごすと、信頼関係もできあがります。
自然といろんな話をするようになり、不安なことや、日ごろの愚痴を吐いたりすることで、カウンセリング効果もあり、精神的にも楽になります。
初めての妊娠は不安がいっぱいなので、なんでも相談できる相手がいるのは、心強かったです。

あくまでも私が通っていた助産院の話ですが、
そのあたりは病院と全然違うところではないでしょうか?

出産のとき

私の通っていた助産院では、臨月になるとどのような出産がしたいか、バースプランを書きました。

たとえば、
 付き添うのは誰で
 部屋の照明はどんなで
 どんなポーズで
などです。
アロマを炊いてもいいし、好きなCDをかけてもいい。
出産のポーズも、ベッドで仰向けもいいし、座ったポーズや旦那さんにしがみついたポーズでも何でもOK!
本当に好きな状態でいいんです。

病院ではなかなか叶いませんよね。

そして病院と大きく違う点。
それは助産師さんがつきっきりで付き添ってくれること。

私の場合、出産予定日を10日過ぎてしまい、リスクが高いと判断され、自動的に出産が提携先の病院になってしまいました。
陣痛の間、看護師さんが時々様子を見に来るだけ。
励ましてくれるのは夫だけでした。

結局陣痛から出産まで27時間かかり、途中、陣痛促進剤も打たれたのですが、
何が辛いって、陣痛の間、腰が痛くなるのです。
夫はひたすら腰をマッサージしてくれました。
医師&研修医はときどき来て、陣痛の波が来ている最中でも構わず子宮口のチェックをしてくるので、本当に嫌でした。

でもこれが助産院での出産だったら、陣痛中、助産師さんが腰をさすって励ましてくれていたと思います。

出産後

出産後すぐ助産院だとカンガルーケアを行います。
私が出産した病院でもカンガルーケアをさせてくれました。

その後落ち着いてから部屋に戻るのですが、
助産院だと家族が一緒に泊まれるようになっていると思います。
(料金はかかると思いますが)
特に兄弟がいるご家庭では、兄弟も出産に立ち会え、そのまま一緒に泊まれるのは、
1日だとしてもうれしい事ではないでしょうか?

病院だと個室なら一緒に泊まれるでしょうが、
私の場合、6人部屋だったので、夫は深夜2時に家に帰りました。

助産院では最初から母子同室です。赤ちゃんとお母さんは24時間一緒に過ごします。
なので授乳もオムツ替えもそのまま部屋で行います。

私の出産した病院では、同室でも別室でも選択できました。
授乳はベッドでするか、授乳室に行ってするスタイルでした。

病院では検温や食事や授乳、沐浴指導など、病院のペースで動かなくてはなりません。
また大部屋だと面会があったり、他の人の赤ちゃんが泣くのが気になったり、逆に自分の子が泣いて迷惑かけてるんじゃないかと思ったり、気を使ってなかなか落ち着きませんでした。

助産院では出産できなかったので、あくまで推測ですが、寝ていれば無理に起こして検温などしないのではないかと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか?
助産院と病院の違い、結構ありますよね。

結果的に私は病院で産みましたが、どこで産んでも出産とは尊いものです。
息子が病院を選択したんだなと思います。

また助産院は母乳相談をしています。
私も乳腺炎になったときにお世話になりました。
そうやって、産後もおつきあいできるところもいいですね。

これから妊娠を希望されている方は、ぜひ助産院も選択肢のひとつとして考えて頂けると嬉しいです。

この記事が皆さんのお役に立てたら幸いです。

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