小1プロブレム対策。1年生になる前に、身に付けたいこと。

子育て

今年小学生になるお子さんをお持ちのみなさん、おめでとうございます!
ついに小学生か~と喜びでいっぱいでしょうね。

お子さんもランドセルや、学校にわくわくしていると思います。
でも、実は小学校に入ることって子どもには大きなストレス。
どんなストレスがあるのか早速みていきましょう!

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小1プロブレム(小1の壁)って?

小1プロブレムという言葉をご存知ですか?
知らない方のために、ここで定義をご紹介します。

小学校に入学したばかりの小学校1年生が集団行動が取れない、授業中に座って
いられない、話を聞かないなどの状態が数か月継続する状態

文部科学省 幼児期の教育と小学校教育の接続について p.21 東京学芸大学の調査より

上記の状態から学級崩壊を招くことが平成10年頃から問題提起され、全国的な現象として現在に至ります。

どうして小1プロブレムが起こるのでしょうか?

子どもを取り巻く社会の変化

昔と違い核家族化や、地域コミュニティの消失などにより、子どもを取り巻く環境は大きく変化しています。
子ども自身が関わる人の多様さも減り、子どもが集団の中で自己主張ができ、我慢したり譲るなどの社会性を獲得していくことが難しくなっていることが挙げられます。

幼稚園と小学校の教育方針の違い

幼稚園では体験することや生活に重点を置いています。
それも遊びを通して行われます。
一方、小学校では各教科の到達目標に達することに重点が置かれます。
保育園では教育ではなく保育に重点が置かれます。

そもそも目指す所が違うし、小学校は多様な幼児教育に無理解、幼稚園・保育園では小学校入学に合わせて集団生活を学ばせようということも行われていませんでした。

それはほぼ全ての自治体が幼稚園教育と小学校の接続が必要だと思いながら、実際にはほとんどの都道府県で行われていません。(文部科学省:平成21年12月調べ)

子どもが小学校に上がるまえに身に付けたいこと

では具体的にどんなことを身に付けておいたらよいか見ていきましょう。

基本的なことは自分でやる

当然ですが、学校では自分一人で何でもやらなくてはいけません。

体育の時に着替える時、脱いだ衣類はきちんとたためますか?
自分の荷物は自分で管理できていますか?
給食のとき、汚さずきちんと食べれますか?
和式のトイレで用をたせますか?
トイレの後、ハンカチで手を拭いていますか?
ハンカチ・ティッシュ持っていますか?
鼻が出るときは自分でかめますか?
持ち物に忘れ物はないですか?
荷物の整理整頓ができますか?
交通ルールは守っていますか?

まずは普段の着替え、洋服を畳む練習、食事のマナーが出来ているか確認しましょう。
そして、幼稚園・保育園の荷物も一緒に用意します。
登園が徒歩ならば、荷物は子どもに持ってもらいましょう。
家に帰ってきたら、子どもにかばんから荷物を全部出してもらうといいでしょう。

困ったときは先生に相談する

小学校は幼稚園・保育園と比べ、先生の方から「どうしたの?」ときめ細やかに配慮してくれません。

何か困った事があるときには自分で申告できるようにしましょう。

授業中トイレに行きたかったら、「先生、トイレ」と言うのではなく、
手を挙げて「先生、トイレに行きたいです」と一文で言えるように教えます。
他にも忘れ物をしたとき、授業がわからないとき、友達とのトラブルなどの時には、先生に自ら相談できるようにしたいものです。

集団行動で求められる事を理解する

小学校では集団行動が基本です。
自分本位でなく、協調性があるか、集団のルールを守っているかが大事になります。

周りの様子を観察する力、自分をコントロールする力が求められます。
「家庭での親によるしつけが充分でない」と、できないと考えられているようです。

公共の場では騒がない
人の話を最後まで聞く
ルールを守る
挨拶をする

などが出来ているか確認をしましょう!

時間感覚を身に付ける

小学校に上がると、突然チャイムで区切られた時間生活になります。
休憩時間だけが遊べ、基本トイレに行ける時間です。

幼稚園・保育園では先生の号令によって何かが始まったり終了したので、これにはとまどうと思います。
家庭では、無理に時計の読み方を教える必要はありませんが、
「今、6時だからごはんの時間よ」
「7時だからお風呂に入りましょう」
などと、時間を見て会話するようにするといいでしょう。
なんとなく時計の読み方を覚えておくと、学校生活でも、まだ休み時間は5分あるな、などと時間感覚をつかむのに便利です。

人に伝わる表現力を身に付ける

自分の体験を言語化したり、人に説明したり、感想などを表現する力です。
これには語彙力も関わるので、たくさん絵本を読みましょう。

同じ本を繰り返し読むのは意味がないと思う人がいるようですが、そんなことはありません。知っている本を読むことは心の安定につながります。
結末を知っており安心できるからこそ、途中のわくわくやドキドキを体験できるのです。

お母さんは飽きてしまっても、要求されたらぜひ読んであげてくださいね☆

そして本を読んだあと、
・どこが良かったか?
・どうしてそう思ったのか?
・自分だったらどうするか?
など、いろんな場面について感想を促して聞いてあげてください。
「面白かった」しか言わない子には、
「どこが?」
「どんな風に?」
と具体的に聞いてみるといいですね。

そのほか、家から小学校までの道のりを口で説明させる、なんていうのはとてもいい訓練になりますよ。
曲がるのは右なのか左なのか、目印はあるのか、信号はいくつめなのか、など他人にわかるように説明する力をつけておくことは、一生役立ちますよ!

まとめ

いかがでしたか?
小学校って本当にガラッと生活が変わります。
だから子どもには結構しんどいはずです。
できるだけスムーズに移行できるように、ご家庭でもいろんな声かけの仕方や、
食事マナーの確認などをしてみてください。

そしてお子さんが暗い顔で帰ってきてないか、玄関で確認してくださいね!

この記事が皆さんの役に立ち、
あなたの心に気付きを促すことができたら幸いです。

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